
東京都千代田区の鉄建建設は、2024年の能登半島地震により被災し建物全体が傾いた石川県輪島市の「ホテルルートイン輪島(本館)」において、ジャッキアップ工法を用いた建物沈下修正・杭補強工事を実施し、災害復旧工事を完了した。
ホテルルートイン輪島を地震からの復興のシンボルに
鉄建建設は、ルートイングループと20年来のパートナーシップを築いてきた。2024年の能登半島地震発生直後、ルートイングループからの復旧要請を受け、直ちにプロジェクトチームを現地へ派遣し、被災状況調査を開始した。
調査の結果、本館の傾きの原因は、地中における杭の損傷であることが判明。現状復旧するためには、最大沈下部分を約30cm持ち上げた上で、損傷した杭を新たな構造体として作り直す必要があった。
建物を解体する案も検討されたが、「ホテルルートイン輪島を地震からの復興、そのシンボルにしたい」という願いから、鉄建建設がこれまでに培ってきた、災害復旧の実績とノウハウを結集し、「壊す」のではなく「元に戻す」ことをめざした復旧計画を迅速に立案・策定した。
主な施工技術と工程

ジャッキアップ工法の計画は、鋼管杭によって建物全体約5,000tの重量を一時的に支え、油圧ジャッキを用いて建物の傾きを精密に修正するもの。


2025年1月の工事着手後、9月に杭の損傷部撤去を完了し、準備を整えジャッキアップを開始。精密な計測・微調整を繰り返しながら作業を進め、3日間で建物の傾きを元通りに修正した。
能登地域の復興に向けた大きな一歩
今回の工事は、ルートイングループをはじめ、輪島市ならびに地元協力会社の多大な支援と協力により実現した。
被災した建物を解体するのではなく再生させた同プロジェクトは、ルートイングループが担う「災害時の人命救助と復興支援の拠点」の機能再生に寄与するとともに、能登地域における今後の復興に向けた大きな一歩になった。
鉄建建設は今後も、長年培ってきた土木・建築技術と災害復旧の知見を生かし、社会インフラや建築物の再生を通じて、被災地の復旧・復興ならびに地域社会の持続的な発展に貢献していきたいとしている。

なお、同社はYouTubeで「ホテルルートイン輪島」の復旧への歩みを記録した動画を公開している。
解体ではなく再生を選び復旧を果たした「ホテルルートイン輪島」の軌跡について、鉄建建設がYouTubeで公開している復旧への歩みを記録した動画から確かめてみてはいかがだろうか。
■ホテルルートイン輪島
所在地:石川県輪島市マリンタウン1番2
HP:https://www.route-inn.co.jp/hotel_list/ishikawa/index_hotel_id_229
復興の歩みの動画:https://www.youtube.com/watch?v=_GnYBKEvDJo
(ASANO)